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「オーガニック」と「無添加」は、同じ意味ではありません。しかし、キャットフードの売り場では、この2つの言葉がほぼ同じニュアンスで使われていることが少なくありません。

さらに驚くかもしれませんが、日本にはペットフードの「オーガニック認証」制度がありません。つまり、日本国内では事実上どのメーカーでも「オーガニック」とパッケージに表示できてしまうのです。

この記事では、オーガニック・無添加・ナチュラルの3つの概念を法規制の観点から整理し、キャットフードの表示を正しく読むためのポイントを解説します。

オーガニック・無添加・ナチュラル — 3つの違いを整理

氷の上に並ぶ新鮮な魚
素材の品質が、フードの安全性を決めます(Photo: Unsplash)
概念 意味の核心 法的定義(ペットフード)
オーガニック 有機農法で栽培・飼育された原材料を使用 米国USDA: あり / EU: あり / 日本: なし
無添加 特定の添加物を使っていない 日本: なし(メーカーの自主表現)
ナチュラル 化学的合成工程を経ていない天然由来成分 米国AAFCO: あり / 日本: なし

オーガニック = 原材料の栽培方法に関する認証

オーガニック(有機)は、原材料がどのように生産されたかに関する概念です。農薬や化学肥料を使わない農法で栽培された作物、抗生物質や成長ホルモンを投与されていない家畜などを原材料に使うことを意味します。

米国農務省(USDA)のNational Organic Programでは、ペットフードも人間の食品と同じ基準で有機認証を取得できます。認証には4段階あり、95%以上が有機成分の場合に「Organic」と表示してUSDAシールを使用できます。

注意すべき点: オーガニックは「添加物ゼロ」を意味しません。有機認証を受けた製品でも、天然由来の保存料やビタミン・ミネラルの添加は認められています。

無添加 = 特定の添加物を使っていないという表現

「無添加」は、最終製品に特定の添加物を加えていないことを示す表現です。しかし、日本のペットフード安全法には「無添加」の法的定義がありません。

ペットフード公正取引協議会の公正競争規約では、消費者に誤認を与える表示は禁止されていますが、「無添加」という言葉が指す範囲はメーカーごとに異なります。

同じ「無添加」表示でも、中身がまったく違うことがあるのです。

ナチュラル = AAFCOが定義する天然由来成分

米国のAAFCO(米国飼料検査官協会)は「ナチュラル」を、化学的合成工程を経ていない、動物・植物・微生物・鉱物由来の成分と定義しています。ただし、栄養バランスに必要な合成ビタミンやミネラルの添加は認められており、その場合は「with added vitamins and minerals」などの注記が必要です。

日本のペットフードには「ナチュラル」の法的定義はありません。

日本にはペットフードのオーガニック認証がない

人間用食品には有機JAS認証制度があり、認証を受けた食品だけが「有機」「オーガニック」と表示できます。しかし、この制度はペットフードには適用されません。

つまり、日本国内で販売されているキャットフードに「オーガニック」と書かれていても、次のどちらかです。

「オーガニック」と書かれているだけで安心するのではなく、どの認証機関の認証を受けているかを確認することが大切です。USDA Organicシールや、EU有機ロゴ(緑の葉マーク)の有無を見てください。

「無添加」表示で確認すべき3つのポイント

1. 何が「無添加」なのかを確認する

パッケージ表面に大きく「無添加」と書かれていても、裏面の原材料欄を見ると一部の添加物は使われていることがあります。具体的に何が使われていないのかを確認しましょう。

もっと詳しい原材料欄の読み方は「無添加キャットフードの原材料表示の見方」で解説しています。

2. ビタミン・ミネラルも法律上は添加物

意外に思われるかもしれませんが、ビタミンE、ビタミンB群、鉄分などもペットフード安全法では「添加物」に分類されます。これらは猫の健康に必要な栄養素であり、総合栄養食には欠かせません。

「完全無添加」を追求すると、栄養バランスが崩れるリスクがあります。大切なのは「添加物ゼロ」ではなく、不要な添加物(着色料・過剰な香料など)が入っていないかを見ることです。

3. 保存料なしなら品質管理の仕組みを確認する

保存料を使わないフードは、その分だけ別の方法で品質を維持する必要があります。

無添加キャットフードの落とし穴」でも解説していますが、保存料を使わずに品質を保つには製造工程の技術力が問われます。

避けるべき添加物と必要な添加物

食器に顔を近づける猫
ラベルの読み方を知ることで、本当に安全なフードを選べます(Photo: Unsplash)
添加物の種類 代表例 判断の目安
合成着色料 赤色40号、黄色5号 不要 — 猫は色でフードを選ばない
合成保存料 BHA、BHT、エトキシキン 避けたい — BHAはIARCでGroup 2B(発がん性の可能性)
天然酸化防止剤 ミックストコフェロール(ビタミンE) 品質維持に有用。保存方法の工夫で効果を補える
ビタミン・ミネラル類 ビタミンB群、鉄分、タウリン 必要 — 総合栄養食に不可欠

NICO-LSは、保存料・着色料・香料を一切使用していません。三重県熊野灘の天然魚を真空パックし、無加水の加圧真空調理で仕上げることで、保存料なしでも常温12ヶ月の保存を実現しています。ビタミン・ミネラルの添加も行わず、魚と海藻の天然成分のみで構成されています。

まとめ — 言葉ではなく中身で選ぶ

キャットフードの「オーガニック」「無添加」「ナチュラル」は、それぞれ異なる概念です。

表示の言葉だけで安心するのではなく、原材料欄の内容・製造方法・品質管理の仕組みをあわせて確認すること。それが、愛猫に本当に合うフードに出会うための近道です。

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